日曜日の朝、電話がありました。
30年以上会っていない知人のNさんからでした。
娘さんが引っ越しをされるので、家具の配置を考えて欲しいというものでした。
ただ、引っ越しが4日後ということでび、び、びっくり!!!
「お住まいは?」と聞くと、なんとその日私が行く予定の場所の近くではありませんか!!!
そんなに急な仕事は受けられないとお断りしようと口まで出かかった言葉を呑み込んで、「行きま
す。」と返事してしまいました。
それから午後、Nさんと会って娘さんのお宅へ。
ご挨拶もそこそこに、いろいろお話を聞いたり、お家の中の家具などを見せていただいたり、採寸し
たりしてきました。
大きな問題点は引っ越しされるお住まいが今より狭くなるということ。
ある程度処分する家具は決まっていましたが、最終的に私にみてもらいたいということでした。
そして、新居も近くにあるというので、早速そこも見せてもらいました。
途中で新居の図面をコピーしてもらい、それに部屋の寸法を書き込んでいきました。
どのように部屋割りをするのか、キッチンの使い勝手はどうか・・・などなど、現場で大体のプラン
を立てていきました。
ここで大事なことはゾーニング(ゾーンを決めること)、動線です。
それから、風の通り道、家具の奥行きや高さによるスッキリ感、スイッチ、コンセント、エアコンな
ど電気との関係などなど、いろいろな条件で考えてみました。
ところが、冷蔵庫、電子レンジ、食器棚の大物を置く場所がイマイチ決まりません。
冷蔵庫置き場らしきところに冷蔵庫を置くと、ドアが反対開きになって使いにくくなります。
調理台側に付けると奥が中途半端に空いてしまうし、壁に付けるとドアを開けてモノが取り出しにく
くなってしまう。
お客様は電子レンジの台(高さ87㎝)を調理台の脇に置いて、補助台として使いたいとの希望。
すると冷蔵庫は別の壁のところで、ドーンと出っ張ってしまいます。
などなど、悩んで3日後にプランの提案。
イマイチ納得がいかなかったけれど、引っ越し当日に立ち会って、家具の配置を確認することにしま
した。
都合で午前中だけしか立ち会えなくて、最後まで確認できませんでした。
その後、家具の配置を多少変えたというメールが届き、う~ん。
それはお客様自身が使うものだから、お客様が納得いくようにすればよいかな。
しばらく生活してみて、また不具合があったらいっしょに考えていきましょうとお返事しました。
本当は引っ越す前にもう少し時間があれば、モノとしっかり向き合って、新しい住まいに持っていく
モノとそうでないモノを分けることができたでしょう。
引っ越しやさんに「欠けている食器を詰めますか?」と聞かれて「入れておいてください。」って返
事してしまったのですから・・・
引っ越した後の整理の大変さを思うと残念でなりません。
それでも依頼をしてくれたことに感謝。
時間がなくてもよい提案ができるように、私ももっと修行をしなくちゃ。
後日談
お客様の友人が新居に来て、あちこちにある段ボール箱をどんどん押し入れに詰め込んでしまったと
のこと。
ますます、大変だわ~
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