「夏支度」という言葉が好きです。(「冬支度」もです。)
京都では夏座敷といって、簾を掛けたり障子を簾戸に替えたり、インテリアを夏向きにします。
エアコンも扇風機もなかった時代に、いろいろな知恵を働かせて
あの盆地の暑さを乗り切ってきたのです。
梅雨寒の日が続いてまだまだと思っていましたが、夏のインテリアに替えました。
今日は少し蒸し暑いので、紹介します。
壁紙や家具は簡単には替えられませんから、カーテンや小物などを替えます。
まずは一番目立つところにあるソファー
冬の間は赤い布(ウール)でした。
白地にブルーの花柄に掛け替えます。
材質は綿麻なので、
サラッとしていますね。
アクセントのクッションもブルーです。
ちょっとしたカーテンも
ブルー系でパッチワークしたものに替えます。
やはり冬の間は
赤っぽいものでした。
夏は目に映るものの色は、
涼しさを感じる色にしたいものです。
我が家のリビングはカーテンでなく障子です。
だから替えるのは小さなカーテン。
そして小物ではこの団扇。
さて、一番面積の広い床には、ホットカーペットから籐むしろに替えて敷くのですが、
今年は事情があってまだ敷いていません。
これが終わると一応夏向きのインテリアになります。
みなさんのお家では、季節でカーテンを替えていますか?
小物も替えていますか?
衣替えをするように、夏と冬でどこかを替えていますか?
時間の流れがとっても早く感じられる現代では、
夏だと思っているうちにすぐ冬になってしまったり
その反対にお正月が来たと思っているうちに桜が咲いて、そのうち夏になってしまったり。
季節の移ろいに意識が付いていかないような気がします。
せっかく四季のある日本、暑さ寒さを少しは楽しみたいもの。(暑すぎるのは閉口ですが)
これは夕霧草。
名前だけでも涼しげです。
お花も一年中手に入るものでなく
季節ごとに楽しみたいものです。