先日の冬の奈良旅で見つけた大切なもの、大切なこと。
その一つが「手仕事の温かさ」。
そして、ついに買ってしまった手彫りのトレイ。なんて大げさな、と思われるでしょうけど、これを買うまでには迷いも苦労もあってですね、やっとやっとという感じなんです。
では、この写真を。私のモーニング。
因みに白いお皿は岐阜の多治見で買った
安藤雅信さんのもの。今回泊まったノワ・ラスールでも安藤さんのコーヒーカップでした。
毎晩使っている赤い半月盆。食事が済むとお盆ごとキッチンへ持っていくようになりとても楽。
その良さをモーニングにも生かしたいと、木のトレイを探していました。
そんな木のトレイに出会ったのが松本の
ラボラトリオでのランチでした。直径30㎝ほどの木のトレイにスープやサラダ、パンなどが乗っていて一目惚れ。
家に帰ってきてからそんなトレイが無性に欲しくなり、ネットで探したけれどなかなかありませんでした。何枚かの板をプレスしたお手頃のはあるけれど、やっぱり手で削った感じには勝てません。
直径30㎝ともなるとお値段もけっこうよくって、ちょっと清水の舞台から飛び降りる感も。
しばらくして、やっぱり松本まで買いに行ったのです。でも、ラボラトリオで聞くと、それはオーダーしたものですぐには手に入らないとのこと。それに万以上のお値段。
トレイごときにそれだけ出すかどうか?と、迷う日々・・・
いろいろなお店へ行っては木のトレイを見るけれど、小さかったり材が気に入らなかったり、なかなか出会えなくて(涙)
そして、今回憬れの奈良のくるみの木へ行って出会いました。売っていたのはホテルがある方の
月草(いい名前でしょ)。
でも、一番迷ったのはその形。私は丸いのが欲しかったのにであったのは四角だったから。「一晩よーく考えてみます。」とお店のスタッフに言って、翌朝「やっぱり買います。」と。
背中を押したのは、このトレイの材がくるみの木だったこと。そして、この旅で見つけたということ。月草で買うということ。石村由紀子さんの確かな目で選ばれているということ。
手彫の跡がくっきり。毎朝使っています。だから一枚万以上でも惜しくないです。
裏側もこの通り。手彫りの跡が。
二枚買いました。夫も気に入ってくれて、あーよかった。
トレイには食べ物、飲み物だけでなく奈良の思い出が乗って、ずっしりと重い。
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