今日は東京国際キルトフェスティバルへ行ってきました。
パッチワーク仲間6人で今年もフレンドシップキルトに応募しました。でも、見に行ったのは3人で。
私たちの作品はこれでーす。
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いつもながらのすごい混雑。
特に斎藤謠子さんの作品、チラシの表紙にもなっているムーミンとその仲間たちのリース型の作品には長~い行列が。もう汗だくですぅ。
今年は会場の一角に大好きな黒羽志寿子さんのコーナーがありました。
黒羽さんは藍染の布を使って作品を作っています。たくさんの作品の中の一点です。
藍染の布は新しく作られて売られている布ではなく、昔の布団地や野良着など暮らしの中で使われていた布です。
だから、色が褪せたり、何度も水を通って柔らかくなったり、布一枚にも歴史を感じます。
そんな布を使ったキルトは四角繋ぎの基本形だけど、その風合いはなんとも言えません。
藍染の布にはいろいろな種類があって、模様で分けることもあります。
また織りの模様でも分けることもあり、種類ごとに展示されていました。
この写真の左下の布。これは仕事として織るひとが、織り終わって残った糸をたとえ30cmくらいでも大切に持ち帰り、それを何本も何本も集めて横糸にして織った布だそうです。
そうやってできた布で布団を作ったということは、なんでもお金を出してすぐにモノを手に入れることができない暮らしの中でしてきた工夫ですね。
久留米絣を知っていますか?
少し前、私の住む街に久留米絣のアンテナショップがありました。
ちょっといいお値段でなかなか買えなくて、結局はぎれを買ってそのままにしているというもの。
その久留米絣は国の重要無形文化財になっているそうです。そうですって、知らなかった~(汗)
これも展示されていたのですが、そこにこんなコメントが。
そこに書かれている言葉
「心を込めて作った『物』は『心』を込めて使わなければならない」
この言葉に私も強く心を打たれました。
心を込めて作った物が身の回りにどれだけあるでしょうか。
お金を出せばなんでも買えます。大量生産でたくさんの物ができます。
その中でひと針ひと針縫って作るもの、織って作る物。それを作るための布や糸。布や糸を作るために育てる綿花や蓼(たで・・・藍染の染料)
そうやって一つひとつが積み重なってできあがることを思うと、布きれ一枚も大切にしたいもの。
黒羽さんも、布を切り刻むことなく布を生かす方法を考えていると言っていました。
色とりどりのきれいな布も魅力的だけど、暮らしの中で使われてきた布はもっと魅力的。
というより魂を感じますね。
だから、そう、ますます捨てられませ~ん。愛おしい布たちを。
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