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「遊」 箱根旧街道を歩く

1月2日、3日はどうしても箱根駅伝に釘付けになってしまいます。

大学生の走り、駅伝のおもしろさ、自分の住んでいる県、そして箱根の魅力・・・

見たい要素がたくさん詰まった箱根駅伝を、娘の出身大学を応援しながら、毎年見て楽しんでいます。


時々、箱根の山に登っているけれど、いつか旧街道を歩いてみたいと思っていました。

「箱根の山は天下の険~」と歌われた、あの険しい山を旅人がどんな思いで超えたのか、

小田原から三島まで歩いて体感してみたいと思っていたんです。

それで、お天気もよかったので早速出かけてきました。


湯本まで電車で行き、そこからはひたすら歩きで、700メートルくらい登ります。

この道は駅伝で走り抜ける道でなく、所々江戸時代の石畳が残っている旧道です。

「遊」 箱根旧街道を歩く_a0197173_12592399.jpg「遊」 箱根旧街道を歩く_a0197173_12594271.jpg








その天下の険の険しさは、駅伝でも伝わるけれど、このいろは坂のごとき七曲がり。

そんな勾配には「猿すべり坂」とまで名前が付いていて、そこをを登っていきます。


道を歩きながら、いろいろなことが頭に浮かんできます。

昔の旅、昔の旅人、参勤交代、大名行列、旅支度、温泉、箱根寄せ木細工、駅伝・・・

などなど考えながら、途中休憩を入れて5時間程で元箱根に到着。



元箱根から芦ノ湖畔の箱根神社の赤い鳥居と青い湖面、そしてその彼方にそびえる富士山、

という絶景に会うことができました。


元箱根には展望風呂のある「むさしや」という旅館で汗を流しました。

私一人の展望風呂から、芦ノ湖、駒ヶ岳(富士山は残念ですが見えないの)そして青い空を

堪能してきました。


すると、ロビーの壁に何やらサインが張られて・・・と見ると、なんということでしょう。

あの東洋大学の箱根の山登りの神様の柏原選手と下りの市川選手、そして早稲田の瀬古さん。

なんと東洋大学と早稲田大学の定宿だったんです。



帰りは登った道をバスで確かめながら、たった35分で下りてきてしまいました。

自分の脚であるくしかなかった昔の旅人。

懐中電灯の代わりの小田原提灯、靴は草鞋、レインコートの代わりは蓑、リュックサックの代わりに

振り分け荷物。

籠に揺られる殿様やお姫様だって、あの急勾配では坐っていても辛かったでしょうに。


新横浜から小田原まで新幹線なら15分あまり。

交通の発達はこの100年ほどでこんなに変わってしまったんですね。
by yuyu-suteki | 2012-01-06 13:17 | 「遊」