整理収納は「安心・安全」のためということを、いつもセミナーで話しています。
昨日起きたニュージーランドの大地震。
関係者の方々は、さぞご心配のことと思います。
阪神・淡路大地震の時に家具が倒れ、
命を落とされた方がたくさんいました。
その後、家具の転倒防止策が叫ばれ、
転倒防止グッズもたくさん出回るようになりました。
そのようなグッズを使うことも大事ですが、
まず、高いところにモノを置かないようにすることです。
先日伺ったお客様のところで、ビックリしたことがありました。
なんと、冷蔵庫の上に電子レンジが置いてあったんです!!!
使うときには台に乗って食器を出し入れするわけで、
熱い汁物だったら、危ない、危ない!!!
次にビックリしたことは、寝室の洋服ダンスの上。
その上に上置き(サイズが一回り小さい)が乗っていて、
さらにその上に、何ということでしょう、
すき焼き鍋が乗っているではありませんか!!!
しかも、その下に寝ているというのです。
しかも、そこは頭の側。
危ない、危ない!!!
「大地震が来たら、頭の上にすき焼き鍋が落ちて来ますよ!」
と言って、すぐに下ろしてもらいました。
電子レンジも、出産のために里帰りする娘さんも使うというので
それもすぐに下ろすことにしました。
家の中にあるモノを減らして収納して、スッキリさせたいということより、
まず優先させるべきは「安全・安心」であるはず。
これは耐震ラッチというもので、本体側と扉側の金具が
閉めると合わさります。
ふだんは開け閉めが自由ですが、
揺れを感じるとカチッとかみ合って開かなくなります。
揺れが治まると、また外れます。
タンスの上に突っ張って支えるものを入れるのは
インテリア的に嫌だという方もいます。
それよりも、まず、背の高い家具を減らす、
背の高い家具の上に、モノを置かないようにしましょう。
始め、「優」と打つところを「憂」としてしまいました(笑)
いえ、笑い事ではありませんね。